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GOLGOのひとりごと

トランプの戦争決断における意思決定の失敗はなぜ起きたか?

2026.03.19

イスラエルとアメリカによるイランへの攻撃開始から半月が過ぎた。

ホルムズ海峡は封鎖され、ガソリンは値上がりし、世の中は一気に不穏な空気になった。

正直に言って、不思議だった。

こうなることは、最初から分かっていたはずではないのか。

CIAは何をやっていたのか。
まさか予測できなかったということはあるまい。

だとすれば結論は一つだ。

分かっていたのに、そうならない前提で意思決定をした。

その後のトランプの動きは明らかにおかしい。

最初は自信満々だったのが、
徐々にトーンを落とし、
理由をつけて戦争を手じまいしようとしている。

国際社会に対しても、
協力を命じるような態度から一転して、
「もうお前らなんかあてにしない」と拗ねたような発言に変わった。

言動に一貫性がない。

最初の想定が外れたのだろう。

では、その想定はどこから来たのか。

調べてみると、トランプの周囲には様々な力が働いている。

献金を担う富裕層、いわゆる福音派。ユダヤ人。
票を支える低所得層、いわゆるMAGA支持者。

今回の戦争は、前者の意向が強く働いたと考えるのが自然だ。

彼らはトランプの友人でもある。
ゴルフを共にするような関係だ。

一方で、トランプを当選させたのはMAGA支持者である。
彼らは戦争を望んでいない。

金と票がねじれた状態。

その構造の中で、トランプは判断した。

おそらく周囲からは、こう言われたはずだ。

・短期間で終わる
・内部から崩壊する
・大成功になる

そしてトランプは、それを信じた。

考えてみれば無理もない。

彼は経験豊富な経営者だ。
自らをディールの達人と称し、実際に結果を出してきた。

関税で各国を従わせ、
ベネズエラでも短期間で成果を出した。

その成功体験の延長線上に、今回の判断があった。

しかし同時に、別の情報もあったはずだ。

・ホルムズ海峡のリスク
・原油価格への影響
・長期化の可能性

これらは専門家であれば容易に想定できる。

問題は、情報がなかったことではない。

どの情報を採用したかである。

ここで重要になるのがインテリジェンスの役割だ。

インテリジェンスとは、意思決定者に判断材料を提供する存在である。
ただし、その価値は「聞きたい情報」を届けることではない。

むしろ逆だ。

聞きたくないことを伝えることにこそ意味がある。

・その判断は危ない
・前提が違う
・最悪こうなる

それを提示するのがインテリジェンスである。

ではなぜ、それを聞けなかったのか。

人は見たいものを見て、信じたいものを信じる。
そして都合の悪い情報を遠ざける。

厄介なのは、そのことに自分では気づけない点だ。

メタ認知という言葉がある。認知を認知すること。

つまり自分の思考を外側から認識する力。

・なぜこの情報を信じたのか
・なぜこのリスクを軽視したのか

これを検証できれば、判断は修正できる。

しかし、成功体験を積むほどメタ認知力は弱くなる。

「自分の判断は正しい」という確信に捉われてしまうからだ。

トランプほどの経営者でも、この罠にはまった。
いや、トランプほどの経営者だからこそ、はまったのかもしれない。

この構造は、企業経営でも同じである。

例えば労務管理。

・残業が36協定の上限を超えている
・過重労働のリスクがある

社労士は警告する。

しかし経営者は、

・現場が回らない
・今は仕方ない
・少しくらいはいいだろう

と判断する。

その結果、

・労災
・メンタル不調
・社員が倒れる

監督署の調査くらいは謝れば済む。
本当に怖いのは、人の命と健康が壊れることだ。

予測可能だったリスクが、取り返しのつかない事態になる。

ここで整理しておきたい。

友人と専門家は違う。

友人は共感する。
専門家は指摘する。

友人は関係を守るが、結果の責任は取らない。
専門家は事実からは逃げられない。

トランプは友人の声を聞き、インテリジェンスの声を退けた。

これは他人事ではない。

経営者も同じ過ちを繰り返しがちだ。

だから必要なのは、意思ではない。

仕組みである。

心掛けるのではなく、そうせざるを得ない構造にしておくこと。

・反対意見を必ず聞く
・専門家に否定意見を求める
・リスクを伝えることを評価対象にする

これをやらなければ、同じことは何度でも起きる。

国家には情報機関がある。
企業には顧問がいる。

しかし、それが機能するかどうかは別の問題だ。

人は自分では自分を疑えない。

だからこそ問われる。

あなたは、聞きたくないことを聞いているか。

そしてもう一つ。

顧問と友人は分けた方がいい。

顧問には信頼が必要だが、共感は不要だ。
むしろ、違和感を残す存在であるべきだ。

 

 

 

実はその役割に最適な奴がいる。


ゴルゴか?


いや、もっと安上がりな奴だ。


それはAI。
AIこそは最強のメタ認知パートナーだ。

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